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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第10章 【烏瓜~からすうり~】《其の四》
「殿、折り入ってお話がございます」
「何だ?」
 美空の方は見ようともせぬ良人に、美空はやや声を高くした。
「大切なご用件にござります」
「大切な用だと? 俺にとって、徳千代と遊ぶ時間より大切なものなどないぞ」
 それでも、徳千代を構っている孝俊に、美空は耳許で怒鳴った。
「お願いでございますから、お聞き下さいませ」
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