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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第12章 【細氷~さいひょう~】《其の壱》 
 孝俊の背中越しに、初夏の庭がひろがっている。水無月の初旬とて、庭には紫陽花の茂みが緑の葉も鮮やかに、白や紫、蒼の色とりどりの花がその場に華やぎを添えている。まだ梅雨入りも前のことなので、花の色はさほどに深くはなかった。これから梅雨に入れば、ひと雨毎に、紫陽花はその花の色をうつろわせ、深めてゆくのだ。
 美空は、いまだ淡い蒼色をとどめる円い花を眺めながら、ぼんやりと考えた。
 うつろうのは花の色、けれど、うつろいやすいのは花だけではなく、人の心も同じだ。
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