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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第12章 【細氷~さいひょう~】《其の壱》 
「何ゆえ、俺がお前に話せなかった真の理由が判るか?」
 振り絞るような口調、思いつめたような瞳。
 美空はその瞳に宿る切なげな光に、思わず胸を衝かれた。
「そなたにこれ以上、要らざる苦労をかけたくなかったからだ」
 その言葉に、美空はハッと孝俊を見つめた。
 哀しげな瞳が揺れている。
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