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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第3章 《其の弐》
 両開きになった格子状の正面扉には、あまたの絵馬がかけられている。その様は圧巻とさえいえ、何かそれらの絵馬を奉納した人々の切なる願いや祈りが無言の強大な力となって、その正面に立つ者を威圧してくるかのようだ。
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