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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第13章 第三話 【細氷~さいひょう~】《其の弐》
「美空ちゃん」
 聞き憶えのある声で名を呼ばれ、美空の面に自然とやわらかな笑みがひろがる。
「どうしたんだい、こんな寒い日に、外へ出たりして」
 誠志郎の問いに、美空は微笑んだまま応えた。
「ほら、見て下さい」
 誠志郎が美空のほっそりとした指先の指し示す方に顔を向ける。
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