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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第13章 第三話 【細氷~さいひょう~】《其の弐》
 美空は小さな巾着をそっと誠志郎に渡した。
「袋は私が手作りしたものですけど、中には小さなお札が入ってます。何でも身代わりのお守りだとかで、持ち主に災難が起こりそうになったときは、代わりに引き受けてくれるのだそうです」
「そいつは嬉しいな、ありがたく貰っておくよ」
 誠志郎は押し頂くように美空の差し出した巾着を受け取った。しばし無言でそれを見つめ、大切そうに懐にしまう。
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