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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第13章 第三話 【細氷~さいひょう~】《其の弐》
「まるで、自然が化粧師になって、この池を綺麗にしてあげたみたい」
 美空がひとり言のように言うと、誠志郎が笑った。
「美空ちゃんは実に面白いことを言う。なるほど、自然が化粧師か」
 二人は並んで、しばし螢ヶ池に降りしきる雪に眺め入る。
 音もなく降り積もる雪、また、雪。
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