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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第14章 第三話 【細氷~さいひょう~】《其の参》
―誠志郎さん。
 美空はその場にくずおれ、打ち伏した。
 どんなに我が身を責めても、誠志郎は二度と帰らない。あの笑顔を取り戻すことはできない。
 涙が堰を切ったように溢れ、溢れ出した涙は畳に落ち染みを作った。
 外では白梅が咲いている、一月半ばの出来事であった。
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