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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第14章 第三話 【細氷~さいひょう~】《其の参》
その日を境に、孝俊の美空への寵愛は狂おしいほどのものになった。
夜毎共にする褥で、孝俊は暴君となり、美空の身体を思う存分に蹂躙する。哀しいことばかりの日々の中、二人の子らと共に過ごす時間だけが唯一の慰めであった。
美空のおらぬ間、徳千代と孝次郞は幼いなりに母の不在を受け止め、淋しさに耐えていたという。半年ぶりに再会した時、徳千代は美空にしがみついて泣きじゃくり、離れようとしなかった。