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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第14章 第三話 【細氷~さいひょう~】《其の参》

それでも、この若き藩主がこの恋の歌をどのような想いで妻に贈り、今また、どのような気持ちで幾度も読み返しているかは智島にも想像できた。
この時、孝俊が心から美空を愛し、必要としているのだと、その想いの深さ、烈しさを思い知ったのだ。
「どうか殿のご苦衷をご理解して差し上げて下さいませ」
あまりにも烈しい愛は時として、憎悪にも変わる。だが、美空には、孝俊の真の気持ちを、想いを判って欲しいと智島は切に願った。
この時、孝俊が心から美空を愛し、必要としているのだと、その想いの深さ、烈しさを思い知ったのだ。
「どうか殿のご苦衷をご理解して差し上げて下さいませ」
あまりにも烈しい愛は時として、憎悪にも変わる。だが、美空には、孝俊の真の気持ちを、想いを判って欲しいと智島は切に願った。

