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そのキスの代償は……
第7章 その日
ズチュッ、ズチュッ、ズチュッ、グチュッ、ズチュッ…

「あんっ、あんっ、あんっ、あぁんっ…」

暗闇の静かな部屋に響き渡る、規則的で淫靡な水音。

あの人が私を見下ろしてこちらを睨むように眉根を寄せながら

一心不乱に腰を振り、打ち込み続ける。

その硬い猛りがより一層大きさを増し、私の躰の中を蹂躙し続けた。


切っ先が膣壁を抉るように擦りながら抜き挿しされ、

身も心も粉々に砕くように激しく打ち付けるその動きに、

私は短い嬌声を上げながらも、自身の快感をより引き出そうと

無意識で腰をくねらせ応じた。


最も奥に突き当たった時と、抜けるちょっと手前の厚い壁をこするたび、

交互に違う痺れが躰全身に広がり身悶える。

あまりの気持ちよさに、恥ずかしさも何もかもどこかに吹き飛んでしまって

つい心の奥底にある淫らな望みを零してしまう…


「奥。はぁ~あ、あんっ。あんっ、あんっ、もっと…

おくぅ~!!そぉ、抜き差しぃ…

ひゃぁん!!」


一瞬右の眉をクイと上げて、口角が歪んだかと思うと

私の尻を両手で掴んで引き寄せ、猛りを思いっきり打ち込んで腰を止めた。


「はぁ、はぁ、こうか?

んぐっ、これ以上そんなにギュウギュウ締め付けて虐めるな。

いくら俺でも終わっちまうだろうが…」
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