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そのキスの代償は……
第10章 その約束
そのまま躰をひっくり返されてうつ伏せにされる。
背後からブラウスを引かれてはぎ取られ、服で両腕を背中に囚われながら…
長い髪が顔の横に流れてきて黒いカーテンを作り、
視界にあの人の姿が見えなくなった。
その隙間から反対の掌が伸びてきて顎を掴まれる。
あの人の方に無理やり顔を向けられ、暗闇から視界が開けると同時に
視線が絡んだ。
何を試されるのだろうか…
燻り熱を孕む瞳に真っ直ぐ射抜かれて、これから何が起こるのかと考え
胸がザワリと騒いだ。
背中のホックに手がかかり、ざわめく胸の締め付けが一気に解放され、
腰からうなじにかけて、複数の指先でふわっと背筋を撫でられる。
手首にぐちゃぐちゃになったブラウス。
ホックの取れてだらしなく腕に引っ掛かるブラジャー。
その全てがゆっくりとした手つきで取り払われる。
「はぁ…
あぁあ~」
指先の愛撫に気の抜けた声が零れ、
ゾワゾワっと首元から震えが何度も何度も這い上がってくる。
もう悦に入った艶声以外の言葉が出ない。
それでも…
無駄なことと分かりながらも…
私は涙でぐちゃぐちゃの顔のまま、
拒絶の意思表示をするように頭を左右に振りイヤイヤを続ける。
それが余計にあの人の嗜虐的な気持ちを燃え上がらせることも知らずに…
背後からブラウスを引かれてはぎ取られ、服で両腕を背中に囚われながら…
長い髪が顔の横に流れてきて黒いカーテンを作り、
視界にあの人の姿が見えなくなった。
その隙間から反対の掌が伸びてきて顎を掴まれる。
あの人の方に無理やり顔を向けられ、暗闇から視界が開けると同時に
視線が絡んだ。
何を試されるのだろうか…
燻り熱を孕む瞳に真っ直ぐ射抜かれて、これから何が起こるのかと考え
胸がザワリと騒いだ。
背中のホックに手がかかり、ざわめく胸の締め付けが一気に解放され、
腰からうなじにかけて、複数の指先でふわっと背筋を撫でられる。
手首にぐちゃぐちゃになったブラウス。
ホックの取れてだらしなく腕に引っ掛かるブラジャー。
その全てがゆっくりとした手つきで取り払われる。
「はぁ…
あぁあ~」
指先の愛撫に気の抜けた声が零れ、
ゾワゾワっと首元から震えが何度も何度も這い上がってくる。
もう悦に入った艶声以外の言葉が出ない。
それでも…
無駄なことと分かりながらも…
私は涙でぐちゃぐちゃの顔のまま、
拒絶の意思表示をするように頭を左右に振りイヤイヤを続ける。
それが余計にあの人の嗜虐的な気持ちを燃え上がらせることも知らずに…