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せめて夢の中だけでも
第11章 泥酔する理由
四人は秋雨の店で一つのテーブルを囲んで座った。



「で、麗華…いつから浮気してた?」


「…………………」


俯いたまま何も話さない彼女。



私は秋雨に、視線を送ると秋雨もこっちをみた。



聞きたいことは沢山ある…



「おい。お前が答えろよ」


隼人は秋雨へと話を振った。


秋雨は真面目な顔で
「半年前からだよ。」と隠すことはしなかった。


口を開いた秋雨を驚くように見つめる
隼人の彼女…。



この2人に一体何があるのだろう…




「俺が声をかけた。毎月俺のイベントに
参加してくれてるから、軽い気持ちで…

麗華は彼とは別れるといってたけど…
それは俺がやめさせた。


だから、今こうなってる。」

「秋雨っ!」

彼女が話を遮るが

「いいんだ。」

そうとだけ言った。



冷静に顔色一つ変えず…秋雨は話していた。


修羅場慣れ…とでも言うのだろうか。


そこに座る彼女は動揺を隠せていない。




「へぇ。お前は女なら誰でもいいのかよ?
麗華でも…凛でも…」


私の名前を出された秋雨の瞳が
大きく揺れた。

「他にもいるんだろ?


悪いんだけど、凛からは手を引いてくれない?」



…隼人…?
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