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せめて夢の中だけでも
第16章 3年前…side凛
「凛っ!」
…ハァ…ハァ。
「…大丈夫か?」
「…大丈夫」
「田中くん。一緒に寝てもいい?」
「あぁ。」
隼人は躊躇いながらも私の寝ているベッドへと入る。
私に背中を向けて横になっている。
そっと背中に触ったけれど隼人は何も言わなかった。
頭を背中につけて…
私は隼人の温もりを感じながら眠りについた。
…きっと…この時から
私の隼人へと恋は始まっていたのかもしれない。
晴が忘れられない私を…
隼人は埋め尽くしてくれた。