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せめて夢の中だけでも
第17章 3年前…side隼人
「田中ー!」

「田中ー!」





「田中ーーー!!!」





「あっ…」



「もう!さっきから呼んでるのに。」



変わらない凛の笑顔。



「沙織ちゃん!ランチ行こうよ」



「田中も行く?」




凛がこっちをむいて笑う。








「田中っ。どうするの?」


凛の顔がぐいっと近付いた。

「女同士でいけよ。俺はパス」


「えぇー!?先輩行かないんですか!?
付き合い悪〜」



…気付いたらいけなかった。




『妹』なんかじゃなかった。





俺、凛が好きなんだ…






「情けねぇ…」



一人デスクに突っ伏して俺は頭を抱えた。




雨に濡れた凛を見たときから
俺は…凛が好きだったんだ。


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