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せめて夢の中だけでも
第19章 決断。
…………………………………
「秋。大丈夫か?」
「うん。平気だよ」
「凛ちゃん…帰ってくるといいな…」
あの日が…蘇る。
何度も呼んだ君の愛しい名前も…
俺を欲情させる君の艶めかしい声も。
あの日…噛み締めたはず。
なのに…まだ足りない…。
「仁さん…タバコ1本頂戴…」
「珍しいな。」
仁さんがタバコの箱を投げ
そこから1本引き抜くとき火をつけた。
大きく煙を吐き出すと心なしか
気持ちが落ち着いた。
「こんな時に…落ち着いてられないって…」
「凛ちゃんが、隼人君のものになるかも知れないのに…」
あの時…支えたのは隼人君。
俺なんか、勝ち目ないのかも。
「前みたいに言えばいいじゃないか。
女は凛ちゃんだけじゃないって。」
ハハハーと気楽に笑う。
「仁さん…そんな余裕ないよ?
俺にとっては凛ちゃんだけなんだ。」
「…おー。怖っ。」
きっと今頃、彼女は
隼人君のところについたかな。
「秋。大丈夫か?」
「うん。平気だよ」
「凛ちゃん…帰ってくるといいな…」
あの日が…蘇る。
何度も呼んだ君の愛しい名前も…
俺を欲情させる君の艶めかしい声も。
あの日…噛み締めたはず。
なのに…まだ足りない…。
「仁さん…タバコ1本頂戴…」
「珍しいな。」
仁さんがタバコの箱を投げ
そこから1本引き抜くとき火をつけた。
大きく煙を吐き出すと心なしか
気持ちが落ち着いた。
「こんな時に…落ち着いてられないって…」
「凛ちゃんが、隼人君のものになるかも知れないのに…」
あの時…支えたのは隼人君。
俺なんか、勝ち目ないのかも。
「前みたいに言えばいいじゃないか。
女は凛ちゃんだけじゃないって。」
ハハハーと気楽に笑う。
「仁さん…そんな余裕ないよ?
俺にとっては凛ちゃんだけなんだ。」
「…おー。怖っ。」
きっと今頃、彼女は
隼人君のところについたかな。