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せめて夢の中だけでも
第22章 明日が晴れなら…。
深夜1時。


私は自分の携帯電話の着信音で目が覚めた。



眠い目を開けて携帯電話を見ると
その相手を確認すると電話を見た。



『ごめん。凛ちゃん…寝てたよね?』



「今起きたから大丈夫。」



そう答えると電話の向こう側の声は
少し笑った。




『あの後は…連絡なかった?』


「…心配してくれてたの?大丈夫だよ。」


『そう。良かった…』







『あっ。明日ね…俺、店に行くの遅れるから…

いつもの時間は作ってあげられないんだ。


ゴメンね…』



秋雨の声は少し悲しそうで…
私は、寂しさを堪えて
『仕方ないよ』と答えるしかできなかった。



『それだけ…なんだ。

声聞きたかったから安心した。おやすみ』


「お疲れ様。ユックリ休んでね」





そう言って電話を切ると
私は再び深い眠りに落ちた。
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