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せめて夢の中だけでも
第22章 明日が晴れなら…。
「凛…そんなに嫌?」
「嫌よっ!」
「どうして…」
「晴…お願い…もう私は…
あなたを愛してない。
私が好きなのは秋雨だけなの…」
「あっそ。」
そう言うと私の胸へと吸い付いた。
ーーっ!
「ごめんな。凛。」
そう言って彼は私から離れて切ない表現を浮かべ笑った。
「三年前…あんな別れ方で後悔しかしなかった。
あの後…凛と連絡取れなくなって…
お前の大切さに気づいたよ。
でも、やっぱもう遅かったんだな…
1日後でも…三年後でも結果は同じだってことだな。」
晴…
あの日…
きっともしも追いかけてくれて来たなら…
きっと私はまだ…あなたを好きなままだったよ…