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第23章 あなたは太陽

「……凛ちゃん…」



「見たの…沙織ちゃんと出てくるところ」




秋雨の顔が一瞬にして驚きに満ちた。


「あれは…」


口ごもる秋雨に、晴は
満悦な顔でこちらを見つめている。






「凛ちゃん…俺はあの子とは何もない」



「だったら！どうして…一緒にいたの？」



秋雨か携帯電話を取り出し
誰かへと電話をかけ始めた。


その相手が出たのか私へと電話を渡した。







「あっ。先輩…お疲れ様です」




その声はまさしく沙織ちゃんだった。





「沙織ちゃん…今日、秋雨といたよね？」



「あっ…見られてました？すいません…



あの…私実は…ーーーーーーーーーー。」







「えぇ！？」


咄嗟に秋雨を見ると彼も笑っている。




晴はだけが、何もわからない様子でこちらを見ていた。