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せめて夢の中だけでも
第24章 仁さんと沙織ちゃん
もう10日も経てば世間はXmas。




あっ。仁さんに彼女を作れば…
Xmasはお店を休みとかにしてもらえないだろうか…



俺だってXmasくらい凛ちゃんといたいんだけどな…





「仁さん…沙織ちゃんに会いたい?」


「馬鹿言うな。秋。」





俺は一度店の外に出ると
沙織ちゃんに電話をかけた。



『はいっっ!五十嵐さんっ。どうしたんですか!?』

「今日、お店来ない?」

『えぇっ!?先輩とですか!?』

「いや、一人で」


『五十嵐さん…ダメですよ。
先輩に口添えしますからね!』





「…いや。違うよ。俺じゃない。
でも来て欲しいんだけど…だめ?」



『あっ…わかりました。行きますね!』







店を開けると金曜日の夜は…
何かと忙しかった。


「秋。あっちのお客さん、メニュー取っといて」

「秋、あそこの女の子2人秋を待ってるよ」


「秋!」






…はぁ。仁さん…いつになく俺を使いますね。





店の扉が開き
「いらっしゃいませ」と出迎える。



「来ちゃいました♡」


「いらっしゃい」





「仁さん。ほら!」



「あっ…」



「こんばんは♡」

「やっ…やぁ」



1人で来た沙織ちゃんは
カウンターへと案内した。


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