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せめて夢の中だけでも
第25章 メリークリスマス
「merryXmasー!♡」



12月23日。

結局、Xmas本番は店は休めないとの
仁さんの言葉に秋雨が折れ

Xmasは前倒し。






「…何で隼人君がいるの?」

「知らねぇよ。俺が聞きたいよ。」

「まぁまぁ。約束だろ?…仕方ないよ」


「仁さん…仕方ないって…」



沙織ちゃんは美味しそうに仁さんの作った
料理を頬張っている。


「んもう〜仁さん、最高!♡」



仁さんも沙織ちゃんもベタベタと
本当に幸せそうだった。




チョンっと私の手に
テーブルの下で秋雨の手が置かれた。


秋雨の方を見るが、彼はいたって普通。


上品に…サンドイッチを食べている。




こんなXmasも悪くない…
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