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せめて夢の中だけでも
第25章 メリークリスマス
しばらくすると…人さんが私たちのところに来てくれた。



「沙織ちゃん。凛ちゃん。

あと…隼人君」


「後付けしないでくださいよ」


「アハハハっ!」



楽しそうに仁さんは笑う。
きっと…今日はお店の人たちも飲んでいるんだ。



沙織ちゃんを見つめ、優しい表情で
頭をポンポン二回叩いている。

この顔は…本当に秋雨に似ている。





「あの秋雨は…」

「あぁ…あいつ…女の子たちのメインだからな。
なかなかこっちには辿り着けないかも。」


苦笑しながら仁さんは奥の方へと視線を移す。



「見に行っても大丈夫ですか?」


「いいけど…」




そう言われ私は奥の方へと進んだ。
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