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せめて夢の中だけでも
第26章 同じ気持ちだって解ってよ?
「はぁ…はぁ…」
シャワーの音と私の吐息の音が
浴室に響き渡る。
そんな私を見下ろす秋雨。
ズルッと体を下へとずらし
座り込もうとする私を秋雨は支えてくれた。
「ごめん。少し、飛ばしすぎた。」
「…中入ろうか」
そうやって微笑むと彼は私を先に
浴槽へ浸からせる。
秋雨はシャワーを頭からかけ
その垂れた髪をパサっと後ろに書き上げた。
仕草、一つが…色っぽい。
「何?」とこちらを向いて微笑む秋雨も
また…カッコよすぎる…。
首を横に振ると私は顔半分を
お湯へとつけた。
横からはクスクスと笑い声が聞こえてくる。
…余裕がある秋雨が憎らしい…そう思った。