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せめて夢の中だけでも
第26章 同じ気持ちだって解ってよ?
しばらくすると秋雨と浴槽へと浸かる。
秋雨のマンションのお風呂とは違って
バスタブが小さいため、必然的に密着してしまう。
秋雨は私を抱きしめるようにして
首筋に顔を埋める。
「あー。凛ちゃんいい匂い」
チュッと音を立てて私の肩へとキスをする。
「もう…我慢出来ない。
…上がろう」
そう言うと秋雨は、さっさと上がってしまった。
タオルで頭を拭きながら
「ホラッ!凛ちゃん!」
と私を急かす。
バスタオルで体を包まれ
まだ完全に拭き取れていないにも関わらず
私を抱き上げベッドまで運ぶ。
ベッドに下ろすと
さっきまで秋雨が髪を拭いていたタオルで
私の髪もクシャクシャと拭いてくれた。
そして、優しく唇を重ねる。
「ごめん…本当に我慢できない…」
その言葉を言い終わると、また
唇を重ねてきた。