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せめて夢の中だけでも
第28章 甘い言葉の裏は…
結局あの日は、
あの『忠告』とやらが気になって
あれからは上の空だった。



帰り際に言われた煌の言葉…





『朱里さん、ヤリ手だから。
秋兄がなびかないことを願ってるよ。』



そう言って、秋雨の様に笑った。









「なんなのよっ!」




バンッと社員食堂の机を叩いた。

前にいた隼人は驚いて味噌汁を溢す。




「なんなんだよ!?」




「あっ…ごめん。」





「またあのエロガッパの事で悩んでるわけ?
まだ3日しかたってないだろ」



「…解ってる。」




隼人は少し怪訝そうな顔をしていたが
私の定食の唐揚げを一つ横取りすると


「仕方ねぇ。今日、付き合ってやるから」と笑った。
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