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せめて夢の中だけでも
第28章 甘い言葉の裏は…

「乾杯」



いつもの通い慣れた居酒屋で隼人と2人。


やっぱり…私にはあんな大人びたBARは似合わない。




「で?連絡ないとかなわけ?」


「えっ…あ…連絡はメールくれるよ?」


「じゃぁ、その浮かない顔の原因はなんだよ。」


「…仁さんの弟に会ったの。
その子がね…秋雨を取られちゃうよって…。」


「はぁ?誰にだよ。」





「…福岡のお店の店長さん。」




「はっ?女なわけ?」


「…うん。」



ハァと隼人は溜息をついて
私の頭を軽く小突いた。



「心配すんな。アイツは凛を裏切ったりしないさ」


…解ってる。
でも…この胸のざわつきが…
私を不安にさせる。
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