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せめて夢の中だけでも
第4章 『秋』の『雨』

手にペンが動く感覚がとてもくすぐったかった。


彼が書き終わると…そこには





『秋雨』と書いてあった。





………?




「あき…あめ?」


「うん。それが俺の名前。

本名だよ。」



「なんて読むんですか…?」



「秋の雨と書いて…『しゅう』。

雨男だよ」

彼はニコッと私へ笑顔を見せた。



「しゅう…素敵な名前ですね。」


「そう?凛ちゃんも可愛いじゃん?

それと…敬語はやめてよ。

そんな歳も変わらないでしょ?」



「あっ…はい。

何歳なんですか?」


「だ〜か〜らっ!敬語はなしね。

俺、26歳。」



「一個年上…」



私がその手の平の字を見ながら言うと

その手の平に自分の手の平を重ね

指を絡める。



「…変わらないよ。」



「うん。」



彼はその繋いだ手を離さないまま
テレビをつけ、何事もなく番組を見ている。



手を繋いだだけで私はもう…

どうにかなってしまいそうだった。

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