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せめて夢の中だけでも
第31章 溢れる心と溢れた優しさ
「先輩。最近、元気戻ってきましたね。」
パソコンを打ちながら沙織ちゃんが話しかける。
「この1ヶ月、本当…心配しましたよ?」
「ごめんね」
「今日、飲みに行きません?
…仁さんのところですけど…」
「…大丈夫よ。行こう。」
無理して笑っているわけではない。
無理してら付き合おうとしているわけではない。
毎日、見る煌の笑顔に少しずつだけど
元気を取り戻していた。
「俺も…付き合っていいか?」
隼人が私たちの頭上から声をかける。
沙織ちゃは笑って承諾していた。
私は昼休みに煌にメールを打ち
今日そちらに行くことを伝えた。
返信は早く
『了解!』とかわいらしいスタンプが送られる。