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せめて夢の中だけでも
第31章 溢れる心と溢れた優しさ

少し残業で遅くなってしまった3人は
そのまま、秋雨のお店へと向かう。



もう開店しているであろうお店の
螺旋階段の上に煌君はいた。



私の姿を確認すると
可愛い笑顔で手を振る。


「凛ちゃーん!」


「なんだ…あれ?」


隼人はまだ煌君に会ったことがなかった。
怪訝そうな顔で彼を見ていた。



「初めまして。隼人さん。」

「何で俺の名前…?」

「凛ちゃんから聞いてます!」


ニコッと笑う煌とは、対照的に
顔を引きつらせる隼人。



私たちの3人は中に入った。
沙織ちゃんをみつけ仁さんが来てくれた。



「やぁ。いらっしゃい」

「こんばんは」

私たちを奥のテーブル席へと案内してくれ
メニューを渡すとすぐに離れてしまった。



「忙しいのかな…仁さん。」

「五十嵐さんの穴…大きいみたいですよ。

もしかしたら半年じゃなくて…もう少ししたら
帰って来させようって言ってました…」

「えっ…」

「先輩には内緒って言われましたけど…
いつかは帰って来ますから伝えときます。」


沙織ちゃんは私を見ずにメニューに
視線を落としながら話す。



そこに

「いらっしゃいませ。」



煌がオーダーを取りに来る。



「ビール2杯と…沙織ちゃんは?」

「あっ。私はジントニックで」


「あとは…これと、これと…」



適当にメニューを指差し
頼んでいると、煌がそのメニューの上の手を掴んだ。

驚いて上を向くと、煌とは視線が混ざり合う。



無邪気さはなく真剣そのもの…
私を射るような目だった。


隼人も沙織ちゃんも驚いて煌を見ている。

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