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せめて夢の中だけでも
第33章 朱里という女性。
…俺の横で眠っている女。
朱里。
俺より二つ年上で…
色気に満ちていて…どんな男だって
手玉に取ることが出来るかもしれない。
でも…俺は違う。
どんなに迫られても…
触ることなんてしない。
出来ない…。
朱里が俺の名前を呼ぶたび…
凛ちゃんを思いだす。
会いたい。
その思いが募っていく。
仁さんが…見兼ねて東京に戻してくれたのに…
朱里は付いてきた。
仁さんも困っている。
解雇…だってあるのかもしれない今の状況。