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せめて夢の中だけでも
第35章 友情





パリンっ____っ。







「おい。秋、大丈夫か?」




「ごめん。仁さん。」


「大丈夫かよ?凛ちゃんと仲直りしたんだろ?」




「…あぁ。」



「だったらどうした?」




「いや…手が滑っただけだよ。」






まだ開店前の店は俺と…仁さんと
バイトの子が2人。


凛ちゃんが、戻ってきたのにも関わらず
何故か仕事に身が入らない。





きになるのは…仁さん。





朱里を連れて帰ってきて…

煌がまた朱里にハマれば…


悩むのは仁さんだ。



俺だけ…喜んでいていい訳ない。




俺は仁さんの背中に声をかけた。
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