この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
せめて夢の中だけでも
第35章 友情
「……さぁな…」
「朱里が…その時のバイトの奴と
浮気してたのも…知ってただろ?」
「…何でソレ…を」
そうだ。
朱里は…仁さんがいながら
他の奴とも浮気してた。
それを俺は近くでジッと見て居たんだ。
「やっぱな。」
「秋。お前は俺から朱里を引き離したかったんだろ。
知らないふりして…好きでもない女抱いて
敵に回って…苦しかっただろ。」
「違う!仁さん!俺はっ。
何も知らなくて、朱里を抱いたんだ!」
「嘘付け。
その時もお前…朱里を抱く度
吐いてたんだろ。」
「俺に対する罪悪感か。
お前は…強くないんだから…
無理してくれるな。」
「…ごめん…仁さん…」
そうだ。仁さんを騙してるあいつが許せなくて
俺に声をかけてきた朱里をみて嫌悪感を抱いた。
簡単に抱いて…それで良かったのに…
俺の体は拒否反応を示して…
あいつを抱く度に…朝、吐いた。