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せめて夢の中だけでも
第35章 友情


「……さぁな…」




「朱里が…その時のバイトの奴と
浮気してたのも…知ってただろ?」





「…何でソレ…を」






そうだ。
朱里は…仁さんがいながら
他の奴とも浮気してた。

それを俺は近くでジッと見て居たんだ。




「やっぱな。」






「秋。お前は俺から朱里を引き離したかったんだろ。

知らないふりして…好きでもない女抱いて
敵に回って…苦しかっただろ。」



「違う!仁さん!俺はっ。
何も知らなくて、朱里を抱いたんだ!」









「嘘付け。


その時もお前…朱里を抱く度

吐いてたんだろ。」





「俺に対する罪悪感か。

お前は…強くないんだから…


無理してくれるな。」





「…ごめん…仁さん…」





そうだ。仁さんを騙してるあいつが許せなくて
俺に声をかけてきた朱里をみて嫌悪感を抱いた。


簡単に抱いて…それで良かったのに…


俺の体は拒否反応を示して…
あいつを抱く度に…朝、吐いた。
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