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せめて夢の中だけでも
第35章 友情
「えっ!仁さんと秋さん…えっ!?
げっ…ゲイですか…?!」
「「はぁ!?!?」」
…凛ちゃん…君は美しい。
俺に色の付いた世界を見せてくれる。
自分を犠牲にしなくても…
幸せになれる方法を教えてくれるんだ。
…君は美しい。
「仁っ。」
カランッとまだ開店前の扉が開いた。
二人でその扉に目をやると、間違いなくそこには
朱里が、立っていた。
「…朱里」
仁さんの表情は変わらない。
いつもの、優しい顔。
福岡にいた一ヶ月。
俺が鉢合わせしないようにしていたから…
こいつらは何年ぶりかの再会だ。
横にいた煌が俺に頭を下げる。
「すいません。」
「いや…大丈夫だよ。」
2人はカウンターに並んで座る。