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せめて夢の中だけでも
第36章 埋めて、埋めて、埋め尽くして。





「____っそれでねって聞いてる!?」




…一体全体…何がどうなったの?





開店前の秋雨のお店で
カウンターの中に秋雨。
カウンターに座る私。


そこまではいつもの同じ。
何も変わらない。



その横にもう一人。


朱里さん。





「凛ちゃん!?どう思う!?
この男酷いでしょ!?

あっ。秋雨はね、これでも
私のこと気に入ってたと思ってたのよ。
それが…何よ。

裏でゲーゲー吐いてたなんて!」



カウンターに、頬杖をついて秋雨を睨む朱里さん。




…この話何度目ですか!?



チラッと秋雨を見ると秋雨もこちらを見て
肩をすぼめた。




…秋雨でもお手上げって事かな…



「ねぇ!凛ちゃん!

この男の何が良かったの!?
やっぱりSEX!?」





「セッ…っっ!」




思い切りビールを喉に流し込んでしまい
激しくむせ込んでしまった。


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