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せめて夢の中だけでも
第37章 日々、成長中
秋雨にプロポーズされて1ヶ月。
私は、自分のアパートを引き払い
秋雨のマンションへと引っ越した。
6月の初め。
初夏。
もうすでに外は蝉が鳴いている。
「凛ちゃん。おはよ。」
ゆっくり目を開けると
上半身裸の秋雨が、私を覗き込んでいる。
「ーーーっ!」
ビックリしてシーツで顔を隠すと
秋雨は微笑した。
「いい加減、慣れてほしいな…
毎日、顔見てるのに…」
…慣れません!
週末になるとこうやって朝早く起こすのやめて下さい!
今日の時刻は…はい。
早朝5時。
「…今帰ってきたの?」
「ううん。1時間前くらいかな。
凛ちゃんを見てたらこんな時間になった」
そっと秋雨の髪に触れるとシャワーでも
浴びたのかまだ髪が僅かに濡れていた。