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せめて夢の中だけでも
第37章 日々、成長中

「凛ちゃんは先に休んでて。」


微笑むとまた私の頭をポンっと撫でた。



「秋雨は…?」


「ここ片付けたら行くよ?」


「私がするから!秋雨こそ休んで!」


「凛ちゃんは昼間仕事だったでしょ?
今日も今から仕事なんだ。

休みなさい。」


顔は笑ってはいるけれど…口調は少し厳しい。



これは…無理強いしても無理だとわかった。


「ごめんね…」


そう言うと、私はまた寝室へと戻っていった。






まだ…さっきのキスで体の中心が
熱く疼いていた。


…秋雨に触って欲しい…

そんな思いも、伝えられずに布団の中に入った。


キッチンからは食器を片付ける音が聞こえる。
水の音や…冷蔵のを開け閉めする音…
秋雨が動いているのが離れていてもわかる。



眠りたくても…眠れる状況じゃないことは
自分が一番…わかっていた。
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