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せめて夢の中だけでも
第37章 日々、成長中
「あぁぁっ…っはぁっ…うっん…」
「凛…大好き…愛してる…」
薄っすらと開けた視界からは
苦しそうな…けれど愛おしそうに私を
見下ろす秋雨がいた。
「幸せだよ…」
朦朧とした意識の中で伝えたその一言。
それを聞いた秋雨は優しい表情で笑った。
「俺の方が幸せだよ…」
その言葉を最後に私は意識を手放した。
私の中を熱い秋雨のものが流れ込んでくる。
「愛してる。凛…」
何度も聞いた愛の言葉…
秋雨…私も愛してる。
そう伝える前に私の視界は真っ暗になった。