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せめて夢の中だけでも
第38章 知らないあなたも私は知りたい。
「あっん!もうっ…だめっ…あっん」
苦しそうに、顔を歪める秋雨も…
汗ばむ秋雨も大好き。
「凛っ…ちゃん、俺…今日っもたないかもっ…」
普段は余裕があっていつも穏やかな秋雨が
私の前でだけは余裕がないのが嬉しい。
「いいよ。」
そう笑うと彼は笑って
「罪な女。」
そう頬にキスを落とした。
それと同時に小さな秋雨の吐息が聞こえ
私の中に彼のものが放たれた。
…はぁ…はぁ…と秋雨の息遣いが聞こえる。
再度大きく息を吐くと
私から離れ横に転がった。
「あー。動けないー」
そんな事を笑いながら言って
それでも私にキスをすると
彼は決まってすぐに浴室へと言ってしまう。
何をするのかされるのか…もうわかりきっている。
戻ってきた秋雨は
私を抱えて浴室まで連れて行く。
「はい。洗おうね。」
いつだってそう。
中に出した時は…気持ち悪いからと
秋雨は私を洗ってくれる。
最初は断っていたけれど…
それももうやめた。
この一ヶ月…私は彼の優しさを
これ以上って程もらっている。
…これ以上秋雨の事を知りたいと思うのはワガママなのかもね…
そんな事を思ってしまった。