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せめて夢の中だけでも
第38章 知らないあなたも私は知りたい。
なんら変わりのないこの愛撫も…
幾度となく私を欲情させる。
胸を揉まれ…舌で刺激され…
何度も何度も体を跳ねさせる私に
彼はいつだって優しく微笑んでいる。
私を撫でる暖かいその掌も。
何度も繋いだ手と手。
徐々に下へと伸びてくるその、指に
毎回、毎回翻弄される。
「あっ…はぁっっ…秋雨」
「凛…可愛いよ。」
低く名前を呼ぶその声も…
毎日、聞いているのに。
飽きるということがないくらい
私を快楽の底へ導いてくれる。
「秋雨っ…はっ…あぁっ…」
私の中心を優しく撫でる彼の背中に
しがみ付くようにただ、ただ喘いだ。
「好きだよ。大好き。」
彼のその愛の言葉を聞くたびに…
夢の世界にいるようだった。
彼のものが私の中に入ってくる。
この瞬間が何よりも好きだった。
彼が動くたび…私の口からは
吐息が漏れる。
大好きだと伝えることが出来ないほどに
彼が私を攻め立てる。