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せめて夢の中だけでも
第38章 知らないあなたも私は知りたい。
「仁さんとの出会いはそれくらい。」
「おしまい?」
「そうだよ?三年くらいしてから今の店だして
俺も引き抜かれて任されてる。それだけ。」
「そっか…」
「なんで?」
私は何でもないよと秋雨の頬にキスをした。
あなたの事は何でも知りたい。ただそれだけのこと。
「凛ちゃん…こうやってたまにはゆっくりできる時間作ろうね。」
秋雨も私にキスを返してくれる。
くすぐったくて温かい秋雨のキス。
「明日はまた店においでよ。」
うんと頷き私は秋雨の胸に顔を埋めた。