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せめて夢の中だけでも
第40章 wedding…



「うわー!!」


私の目の前には何百着と
煌びやかなドレスが並んでいる。


純白の白…
赤、青、黒…

どれもこれも目を奪われる。



あれから…三ヶ月。
私たちは…再来月、式を挙げる。


秋雨は黒髪をまた明るく染めた。
パーマもかけ直し…以前のチャラそうな男が完成している。

向こうの方で、担当の女性となにやら
話し込んでいる。




…本当に彼と…結婚するんだ。



秋雨が私の方へと歩いてくる。


「凛ちゃん、何色着たい?」

「うーん…」


「好きなの選んでていいよ。
俺もタキシード選んでくる」



えっ!?タキシード!?


私は思わず秋雨の腕を掴んだ。

「タキシード…みたいっ!」


目を輝かせる私に秋雨は笑って
いいよっと頭をポンっと叩いた。

彼が更衣室に入っている間
私の胸は…ドキドキしっ放しだった。
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