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せめて夢の中だけでも
第40章 wedding…
着いた先は…高級そうなレストラン。
「秋雨…予約してたの?」
「そうだよ?」
「いつの間に…」
扉を開かれエスコートされる。
受付まで行くと、スーツを着た男性が案内してくれた。
白いテーブルクロスの真ん中にはキャンドルが一つ。
小さな明かりを灯している。
とても物静かな店内は…私には少し
居心地が悪かった。
男性のスタッフがワインを片手にやって来た。
私と秋雨のグラスに白ワインを流し込んでいく。
目の前には…普段なら食べることのない料理。
「凛ちゃん。今日は話があるんだ。」
微笑んで私を真っ直ぐ見つめた。
テーブルの真ん中ではユラユラと
小さな炎が揺れている。
「凛ちゃんに…謝っておくね。」
…謝罪?
…わたしの胸がザワザワとざわめき出す。