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せめて夢の中だけでも
第40章 wedding…
そして…遂に結婚式当日。


すでにドレスへと着替え準備も出来ている。


「綺麗よ。凛。」

控え室でお母さんが涙を流す。

ドアがノックされ、姉がドアを開ける。


「凛、秋雨君だよ?」

ドアの向こうにグレーのタキシードを着て…
髪を後ろに流している秋雨の姿。


…花嫁より目立つ気なのかと思うほど眩しい。



「秋雨…カッコいい。」

「凛ちゃんも…世界一綺麗だ。」



「すいません。準備が整いましたので
チャペルの方へお願いします。」



「凛ちゃん…待ってるね。」

そう頬に優しく触れるだけのキスを落としていく。




そして…父と歩くバージンロード。
大きな扉が開かれ一斉に私たちの方へ視線が向く。



そして…真っ直ぐ歩くその先に
優しく微笑む私の旦那様。


父から秋雨へと私の手が移動する。


2人で並んだそこは光が当たり
白く反射する。


何て幸せな日なのだと実感する。
隣にいるこの人の手によって私は
世界一幸せな花嫁になる事ができた。
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