この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
せめて夢の中だけでも
第41章 another story。side秋雨



「秋雨…?」


「ん?」


「…泣かないで…」





そう言われて気付いた。

自分の目には涙が一杯溜っていたこと。

凛ちゃんがボヤけて…
笑うと涙が頬を伝った。



『安心』だった。




「良かった…凛ちゃんいなくなってしまうかと思って」



「やだ。秋雨を置いて行ったりしないよ?」



強く握られたその手を口元へ近付け
キスを落とす。




「……2、3日は検査のため入院だから
俺もここにいるからね。」


「だめよ!仕事!」


「いいよ、凛ちゃん。

秋雨はしばらく休ませるさ。

こんなんじゃ、こいつ仕事にもならねぇよ。」


仁さんが豪快に笑うと
凛ちゃんはすいませんっと頭を下げていた。




こんな形でゆっくり過ごせるのは残念だったけど…

今は離れたくはない。



「隼人君に連絡は入れとくから。

ユックリ休むんだよ?凛ちゃん。」



そうおでこを撫でると
くすぐったそうに片目を瞑る。

その瞑られた目にキスをすると、

もうっ!と恥ずかしそうに照れる。


俺の肩を叩く凛ちゃんの手を力強く引くと

精一杯抱きしめた。
/579ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ