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せめて夢の中だけでも
第41章 another story。side秋雨
「あっ…んんっっ…秋雨っ…もうダメっっ!」
「俺も…限界っ…」
「あぁぁっ…あ、あっ、あっ…」
凛ちゃんの息遣いが一層荒くなり
短く何度も息を吐き出した。
「…っく、イクよ…」
抱きしめた腕の力を強めると
俺は自分の欲望の全てを吐き出した。
二人の吐息が混ざり合い
少しずつ、冷静さが戻ってくる。
「あっ、ゴメンね…凛ちゃん。
待ってて今、拭くもの…」
俺が体を離そうとすると
凛ちゃんの腕が俺の背中へと回り
ぎゅっと抱きしめた。
「まだ…もう少しこのまま…」
「でも…中に出したから…」
「いいの…
何処にも行かないで…」
まだ少し痙攣を続ける俺自身と凛ちゃんの体。
額、頬にキスをすると
凛ちゃんは少し名残惜しそうにその腕を解いた。
「すぐ戻ってくる…待ってて」
そう笑うと、凛ちゃんは小さく頷いた。