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やさしいキスをして?
第6章 さよなら?
『ありがとな。おれが今日頑張れたのは、あさひのおかげだ。』
『は?なに謙遜してんの。明らかにゆうひの実力でしょ?』
『違うって。前の晩、言ってくれただろ?おれにさ、頑張ってねって。』
『そんなの…』
『そんなのが、おれには力になるんだって。』
ゆうひの瞳が揺れる。下から見上げて、掴んだあたしの手をギュッと握り直す。
な…なに……
真剣な顔しちゃって、どうしたの………?
『今日さ、頑張った甲斐があったよ。』
目が離せない…な、なんで……?
『あさひの笑顔が、おれには一番だ。誰からの言葉より、効いた。』
ゆうひの柔らかい笑顔。あったかくて、やさしい気持ちが伝わるような、そんな笑顔。見てると体がポカポカする…