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やさしいキスをして?
第7章 初デート?
『おかえり、あさひ♪どうだった?』
教室に戻ると待ちわびた様子のマドカが駆け寄ってきた。だけどあたしは、何にも言えない。
『何何??そんな暗い顔して、何かあった?ちゃんと話はできたんでしょ?』
『……マドカ…』
『うん?』
『あたし、ゆうひのことは諦める……』
『───っはぁあぁ?!?!この期に及んで、何でまたそうなっちゃうのよ!訳を言いなさい、訳をっっ!!』
マドカはあたしの肩を掴んでブンブン揺さぶる。何度も何度も聞いてきてくれたけど、さっきの事は言えなかった。口に出すのもショックだったし…そもそも、他人の告白シーンを覗いた自分にも幻滅してるから。
ゆうひがあたし以外の女の子に触れるなんて、今までなら絶対になかった。
………あの子と付き合うことにしたのかな?
どっちにしても…あたしとは別の女の子を選んだってことなんだよね?