この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
やさしいキスをして?
第10章 番外編
『ゆうひもテスト受けたんでしょ?』
『ん?おう。』
マドちゃんとのやり取りを見守ってると、あさひは恨めしそうに見上げてきた。手元では、失敗作の卵をガリガリと皿にこそげてる。………まぁ、アレがおれの今日の昼飯なんだろうな(笑)
『どーせアンタは余裕よね?!料理なんかし慣れてるし。満点でも獲ったんじゃないの?!』
『あはは、マドちゃんみたいに満点は無理だよ。おれは普通〜』
『あさひ、ほらフライパン貸して。そうやって ゆうひくんに当たっても、上達はしないんだからね?』
マドちゃんはサッサと洗い物をしてる。ちなみにおれもマドちゃんも、先週のテストには合格済だ。料理の得意なマドちゃんなんか、満点合格!まぁ、部活も料理部だし、彼女には朝飯前みたいなテストだったんだろう。反面、あさひのように不合格だった生徒は、来週の再試を受ける運びとなっている。