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やさしいキスをして?
第10章 番外編


『じゃあ、お母さんに作ってもらえば?なんで、あさひなの?』

『だって…すきだから。ぼくは すきなあさひちゃんに、作ってほしいの!』


うわぁ//なんかすごい恥ずかしい///やっぱり、今言うんじゃなかったかな…


『ふぅん?じゃあ、いいよ。』

『え?!』

『あさひが作れるようになったら、ゆうひくんに作ってあげるね。ずぅっと。』

『ほんとう?約束だよ!ぼくにしか作っちゃダメだからね?』

『へー?いいよ、ゆうひくんだけね。』


ぼくはもう、あんまりにも うれしくて、足をバタつかせてうなづいた。ニヤニヤする顔を隠そうと、暑いくせに頭まで布団をかぶったり。落ちつかない頭で、帰ったらキョウちゃんに自慢してやるんだ、とか…そんなことばかり考えていた。

……だから、気づかなかった。暑がりのあさひちゃんが、せんぷうきの当たるその場所で、お腹を出して寝てたなんて…ぼくは全然、気づいていなかった。



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