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第10章 番外編

『あさひちゃん、これって、ぼくのために作ってくれたんでしょ？』

『うん、そーだよ？』

『これからも、時々作ってくれる？』

『うん、いーよ。今度はみんなで食べる？』

『ダメ。』

『え？』


ダメに決まってる。コレを食べていいのは、ぼくだけだ。


『ぼくがお願いした時だけ、作ってよ//』


独り占めしたい。だって、そういう約束だったでしょ？ぼくは最後に『おいしくて、もったいないから。』って付け足しておいた。

本当の理由は、いつか大人になったら…
大人になったらもう一度、教えてあげる。